Volca Beats Snare Mod(改造)その2

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一年あまり前に、Volca Beatsのスネアの改造を行いました。

Volca Beats Snare Mod(改造): 楽しくやろう。

その続編、というか、更なる検討を行っているページを見つけたので、私も試してみました。

Korg Volca Beats Snare

この方はVolca Beatsのスネア部分の回路図を起こした上で、考察を加えて改造を行っています。

前回行った改造は、取り付けられていないC78を追加するというものでした。
今回の改造は、すでに取り付けられているR134とR183の抵抗を別の値へ変更するものです。
R134の効果については、前回の改造の元ネタのビデオでも紹介されていました。

・R134を10K→1.5K → ノイズ成分の音量増大+明るさ増大
・R183を2.2K→10K → ピッチを低く(250~570Hz → 160~240Hz)

という効果があります。

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こちらが、前回の改造の状態の音。

 

そして、こちらが今回の改造の後の音です。

 

どちらもピッチは一番低くしてあります。
変化の内容は上記の通りですが、音程成分とノイズ成分の一体感が増している感じがします。

改造の効果はいい感じなのですが、作業はちょっと大変でした。
交換するチップ抵抗のサイズは、前回と同じ1.6mm×0.8mmですが、場所が狭いし、すでに取り付けられている部品を取り外さなければなりません。

R134は周りをチップ部品に囲まれています。奥のほうの「103」と書かれているのがR134です。

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R183(「222」と書かれているもの)は周囲にパーツが少ないので、比較的外しやすそうです。

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チップ部品の取り外し方は、こんなビデオがありました。

追いハンダをして、チップの両側の端子を一度に熱することで外しています。
が、狭い場所だとこの手を使うのは苦しいです。

それでも、R183はコテを寝かせてチップの両端を一度に熱することで、割と簡単に外せました。

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跡地に新しいチップ抵抗をつけて終わりです。

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R134のほうは、試行錯誤しているうちに偶然外すことができました。

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こちらが新しく付けるチップ抵抗です。上下に写っているのはピンセットです。

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なんとか取り付けることができました。

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この改造は、適切な工具と、視力と器用さが要求されます。
チップ抵抗は、AmazonでHiletGoという業者から、25種類×20個のチップ抵抗詰め合わせを送料込み260円で購入できます。
商品名は「HiLetgo 0603 SMD 抵抗バッグ 620R-12K 5% 25種類 各20pcs 合計500pcs [並行輸入品] 」です。

最後に、ほかのパートと一緒に鳴らしてみたものを載せておきます。

以前はスネアの音が高くて、「どんだけ小さいスネアなんだよ!」と言いたくなりましたが、これならOKだと思います。

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