書籍「Programming with MicroPython」を購入

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オライリーから、「Programming with MicroPython」という本が出ましたので読んでいます。
ざっと内容を紹介すると、以下のような感じです。

1章:MicroPythonの歴史。なかなか興味深いです。Damien George(MicroPythonの作者)はPyBoardとESP8266+MicroPythonと、KickStarterを2回成功させているんですね。
他にも、micro:bitにMicroPythonが載ったのは、Damien Georgeの職場の隣の部屋にmicro:bitのボードを設計したARMのエンジニアがいて、頼まれたGeorgeが一週間でMicroPythonを動作するようにした、なんて話が載っています。
また、micro:bitの派生プロジェクトでドイツではCALLIOPEというプロジェクトが動いているそうです。
日本ではスイッチサイエンスさんのグループ会社のスイッチエデュケーションの活躍に期待したいところですね。

2章~5章:ハードウェアの解説。PyBoard、micro:bit、Adafruit Circuit Playground Express、ESP8266/ESP32が取り上げられています。

6章:組み込みプログラミング概論。

7章~12章:分野別、MicroPythonプログラミング。内訳はディスプレイ(LCDやNeoPixel等)、入力デバイス(ボタン、タッチセンサ、モーションセンサ、温度センサ等)、インタフェース(SPI、I2C、UART、I/Oピン)、ネットワーク(赤外線通信、micro:bitの無線送受信、WiFi、HTTP、MQTT)、サウンド、モーター制御です。

13章:MicroPythonで省メモリ、高パフォーマンスのプログラムを作成するためのノウハウ。MicroPythonにはconstという、Cでいう#defineみたいなものがあるのですが(この記事で使いました)、これは整数しか使えないしモジュール外からは参照できない、なんていう話も書かれていて参考になります。

14章:より詳しく知りたい人のためのガイド。

ということで、組み込みは初めてという場合にはどの章も参考になると思います。1章と13章はMicroPython特有の話なので、初心者でなくても楽しめると思います。

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