αJunoのLCDバックライトを交換

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私が手に入れたαJunoは、LCDのバックライトが点灯しません。
このLCDはSHARP製のLM16155Bというモジュールで、バックライトにはELパネルが使われています。
調べてみると、EL素子は使用していなくても経年劣化で発光しなくなっていくそうです。
αJunoは発売から30年以上経っていますから、おそらくバックライトはほぼ全滅ではないでしょうか。

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αJunoに限らず、古いシンセサイザーや家電のLCDはほぼ全てELパネルが使われていますので、交換を試みている人も結構多いようです。

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Remplacement backlight du ROLAND juno 2

交換自体はそれほど難しくは無さそうなので、私も修理してみることにしました。
交換用のELは、自分でELシートを買ってきて電極を取り付け、ラミネータで封印すれば作ることができるようです。
しかし、今回はネットで見つけたバックライト専門業者から完成品を購入してみました。
その名もbacklight4youという、そのものズバリの名前で、ドイツのネットショップです。
LM16155に使用できるのはサイズが18mm×74mm(発光部分ではなくラミネートを含めた外形サイズ)のもので、発光色はホワイトブルーグリーンイエローから選択できます。
Juno-2では、元の発光色はホワイトらしかったので、ホワイトを選択してみました。

EL-Panel, pink-white, 18mm x 74mm, laminated – backlight4you

価格は送料を含めて15,99 EUR、約2000円というところです。
この値段なら、余ってしまう材料や手間のことを考えると、自作する場合と大した差は無さそうです。
届いたものはこちらです。

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こちらは裏面です。

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バックライトの交換には、液晶モジュールを取り外す必要があります。
モジュールはネジ4本でパネルに固定されていますが、取り外すのは容易です。

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写真のように、モジュールには14ピンのFFCケーブルが接続されていますが、このケーブルは単に引っ張れば外れます。裏表を覚えておいてください。
右へ伸びている白・黒2本の線はEL用の電源です。
この部分は高圧ですので、電源が入っている状態で触ってはいけません。
この線も外したほうが作業が楽になりますが、今回は半田付けを2箇所やり直すだけなので、外さずに進めました。

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上の写真は、LCDモジュールを横から見たところです。
中央の2本の電極がELパネルの電極です。
基板にはELパネル用のホールは無く、電極は基板の端を表から裏へ回りこむようにして接続されています。
従って、取り外すのも簡単です。

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はんだ吸取器や、はんだ吸取線を使ってはんだを除去した状態です。
この状態で電極をはんだゴテで押せば簡単に外れます。

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ELパネルはLCDの下に差し込まれているだけですので、電極が外れていれば、引っ張れば抜けます。

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上が新しいELパネル、下が古いELパネルです。

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新しいELパネルを挿入し、電極を折り曲げてはんだ付けすれば交換完了です。

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ちなみに、添付の説明書には「はんだ付けの際には、電極が過熱しないように放熱させること。銅のコインを電極に当てておくと良い」みたいなことが書かれていました。(やりませんでしたが)

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