前回まではJuno-60/106の回路図を元にDCOの動作について考えてきましたが、αJunoではJuno-60/106よりも波形のバリエーションが多くなっています。
その一覧はαJunoのトップパネルにも表示されています。
パルス波が3種類(PULSE1~PULSE3)、鋸波が5種類(SAW1~SAW5)、サブオシレータが6種類(SUB0~SUB5)です。
PULSE0とSAW0は「OFF」を表します。サブオシレータはOFFを表す波形が無く、別のパラメータ(SUB LEVEL)でOFFを指定します。
先日購入したばかりのAnalog DiscoveryでDCOからの出力をキャプチャしてみました。
VCFへ入力される直前の信号(以下の回路図の矢印の位置)で測定していますので、フィルタの影響は全く受けていないはずです。
まずパルス波ですが、これは特に変わったところはありません。
パルス波はLFOでPWMをかけることができ、LFOレートが0のときは任意のデューティ比に固定することもできます。
用意されているのは、上記に加えてデューティ比50%および25%の波形です。
αJuno独特の波形としては、まず鋸波を高速にオンオフした波形があります。
あるいは、パルス波を鋸波でPAM(パルス振幅変調)したものとも言えます。
周波数は、鋸波の周波数の1オクターブ上と3オクターブ上の周波数です。
さらに合わせ技?として、3オクターブ上の矩形波を1オクターブ上の矩形波でオンオフした結果の波形で鋸波をオンオフする波形があります。
また、1オクターブ上のPWM波形でオンオフした波形もあります。このオンオフに使われている波形はパルス波のPWMモードの波形と同期しています。
鋸波は、これらに素の波形を加えた5種類が用意されています。
サブオシレータについても、同様の波形が用意されています。
サブオシレータの周波数から見て2オクターブ上の矩形波および3オクターブ上の矩形波を使ってサブオシレータをスイッチングした波形です。
サブオシレータはこのほかに、素の波形、デューティ比25%の波形がそれぞれ-1オクターブ、-2オクターブで用意されていますので、都合6種類となります。
以上を周波数に着目して整理すると、以下のようになります。
・f PULSE1、PULSE2、SAW1~5
・f(PWMあり) PULSE3
・f/2 SUB0~3
・f/4 SUB4、SUB5
・2f SAW2、SAW5およびSUB2をスイッチング
・2f(PWMあり) SAW3をスイッチング
・4f SUB3をスイッチング
・8f SAW4、SAW5をスイッチング
次回はαJunoのDCOの内部構成について考えてみます。
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