Raspberry Piのハードウェアで特徴的なのが、3DグラフィックスとHD動画再生支援の機能を持つGPUが搭載されている点です。
早速、この動画再生の機能を試してみました。
Raspberry Pi用のメディアプレーヤーソフト「omxplayer」は、最初からインストールされています。
コマンドラインで動作しますので、X Windowの起動は不要です。
使い方は
omxplayer ファイル名
です。
再生中のキー操作は、
・カーソル左右 早送り、巻き戻し
・+、- 音量調整
・SPACE ポーズ
などが使えます。
PCから動画ファイルをいくつか持ってきて再生してみました。
ファイルを持ってくるには、USBメモリが手っ取り早いです。
USBメモリは
sudo mount /dev/sda1 /mnt
で、/mntの下にマウントすることができます。
複数のストレージデバイスを使っている場合はsda1のところが変わってきますが、まあRPiではそのような使い方はあまりしなさそうですね。
USBメモリを外すときは
sudo umount /mnt
でアンマウントしてから外します。
ちなみに、modulesディレクトリを見てみたら、vfatはもちろんのこと、各種ファイルシステム関連のモジュールは完備されている様子でした。
さてRaspberry Piの動画再生能力ですが、MPEG4ファミリ(DivX、H.264など)は再生できます。
一方、MPEG2については利用できません。
以下の記事によると、MPEG2およびVC1(WindowsMediaで使われているコーデック)については、ライセンスキーを購入すれば利用可能となるそうです。
New video features! MPEG-2 and VC-1 decode, H.264 encode, CEC support | Raspberry Pi
また、H.264のエンコード機能は無償で利用できることとなり、既に最新のファームウェアでは有効になっていて、あとは誰かがツールを実装してくれるのを待っている状態だそうです。
Raspberry Piにはカメラモジュール用のパターンが基板に用意されているらしいので、ライブカメラなども将来は作ることができるかもしれません。
なかなか楽しみですね。
ちょっと脱線しましたが、動画再生の方に戻ると、手持ちの動画ファイルをいくつか再生してみたところ、720p以下のMP4、MOV、AVI、DIVXなどのファイルは、ほぼ問題なく再生できました。
1080pでは一部のファイルで引っかかりが生じる場合もありました。
YouTubeの動画ファイルも1080pや720pのMPEG4をダウンロードして再生してみましたが、特に問題はありませんでした。
MP4ファイルをダウンロードしながら再生するようなYouTubeプレイヤー(スマホで使われているような)は、Raspberry Piでも作ることができるかもしれませんね。
なお、ちなみにですが、YouTubeからの動画ダウンロードは、ChromeのYouTube Downloaderという拡張機能を使うと簡単です。
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