raspbmcでXBMCを動かしてみた

Raspberry PiをXBMCというオープンソースのメディアセンターソフト専用機にするディストリビューション「raspbmc」を試してみました。

Raspbmc

以下は2012年9月1日現在の話です。

raspbianと同様、新しいSDカードを用意してWindows等でイメージを書き込みます。
イメージファイルは上記のリンクから、Downloadを選択して、

just want an image? Of course, you can get the latest installer image here.

というリンクからダウンロードできます。

Windows用インストーラもダウンロードできますが、ツールはなるべく統一したいので使いませんでした。

イメージファイルはgzipで圧縮されていますので、gzipに対応したアーカイバで解凍します。(Lhazとか)

で、前回と同様、イメージをSDに書き込みます。

イメージファイルは75MBと小さいのですぐ終わります。
これをRaspberry Piにセットして、ここからが長いです。

実はraspbmcはネットワークインストールになっていて、そのインストーラが75MBなのです。

DSC_5440.jpg

起動すると、こんな感じでダウンロードが始まります。

DSC_5441.jpg

ダウンロードが済んだら、こんどはインストールです。
コーヒーでも飲んでろということで、2~30分かかります。

そのあとさらにカーネル、モジュール類、ライブラリ類などのインストールが続きます。
最後に最新のXBMCがダウンロードされて、ようやく完了です。

まあ、基本的に完了するまでほっておいてOKです。
で、すべて完了すると…

DSC_5449.jpg

こんな感じでXBMCが起動します。
OpenGLで書かれているらしく、なかなか見栄えがします。

DSC_5450.jpg

システム全体は700MBくらいのようです。
タイムゾーンなど最低限の設定はしたほうが良いですが、言語は日本語にすると表示されませんので要注意。
あと、音声出力はデフォルトでHDMIになっていますので、アナログ出力したい場合は

  Settings→System→Audio output

で設定が必要です。

DSC_5469.jpg

初期状態ではローカルのファイルを再生することができます。
また、Add sourceでNFSやWindowsファイル共有のディレクトリを指定すると、そこに置いてある音楽やビデオを再生できます。

YouTubeは見れないの? と思うわけですが、もちろん見られます。

DSC_5452.jpg

インターネット上のコンテンツを見るには、対応するAdd-onをインストールします。

Add-onの実態は、おそらくWebページを解析して動画のリンクを抽出するスクリプトではないかと思います。
うまく動作しない場合もありますし、コンテンツの一覧を表示させるまでに結構時間がかかる場合もあります。

DSC_5465.jpg
DSC_5464.jpg
DSC_5463.jpg

このraspbmcですが、GUIはかなり綺麗です。
ただ、CPUパワー的には足りていない感じで、ハングアップしたかと思うこともしばしば。
当たり前ですが完成品としてのメディアセンター端末を探しているなら、Apple TVとか買うほうが良いと思います。
まあ、最近のテレビにはメディアセンター機能はたいてい搭載されていますが…。

実用的な価値は別として、ネットでHD映像を受信して再生する端末なんてことを、2,000円のボードでhackして遊べるというのはなかなか楽しいですね。

テレビなどの製品に組み込まれているものと、本質的なところは大きく変わらないはずなので、勉強にもなると思います。

コメント

  1. qnosuke より:

    参考にさせていただき、raspbmcのインストールができました!ありがとうございます。
    ところで、自分の環境だと日本語化はできたのですが、タイムゾーンを東京にしてもなぜか時間がずれます。
    なにか間違えたのでしょうか。

  2. 匿名 より:

    コメントありがとうございます。
    ちょっと気づくのが遅れましてすみません。
    タイムゾーンはGMTからの差分を指定するだけなので、時間がずれるのは時計自体が合っていないということですね。
    NTPなどで校正してやらないと、だんだんずれていくのは仕方ないことと思います。