FM音源をArduboyで動かしてみた

先々週、PWMを使ったシンセサイザをArduboyに移植しましたが、その記事の中でも触れたpcm1723さんの「FMMelody」をArduboyで動かしてみました。

基本的にはタイマー周りの設定をしてあげるだけで動作しました。
鳴らしてみると、圧電スピーカーでもはっきりと音色の違いが表れます。
FM音源は倍音成分が多いので、圧電スピーカー向きの音質なのかもしれません。

パラメータをいろいろいじって遊びたくなったので、パラメータ設定のGUIと、曲が一応変更可能なステップシーケンサーをArduboyで実装しました。
始めてみると、狭い画面にいかに詰め込むかに熱中してしまい、週末をつぶして一気に作成しました。
コードはこちらに置いてあります。

boochow/abSynth-FM: FM Synthesizer with step sequencer for Arduboy

動作させるには、「Arduboy2」ライブラリが必要です。
今回は、ユーザーインタフェースを作りながらコーディングしていったこともあり、コードはあまり綺麗ではありません。
機会があったら見直したいところです。

GUIは例によってpaint.netでお絵かきしながら考えました。
VSTiベースのソフトウェアシンセでよくあるような、見栄え重視のコントローラをイメージしました。

それを先日作ったツールでデータ化しています。
その静止画の上に線や小さなビットマップを上書きすることでGUIを作っています。
paint.netのようなお絵かきツールは、画像の中の座標が簡単に調べられるので、こういうコーディングをするときに便利です。

loopの中は一般的なArduboyのアプリケーションと若干違っていて、画面の書き換えが最小限になるようにしています。
画面周りの処理を重くすると音のほうがとぎれがちになるためです。

Arduboy、シーケンサー付きのシンセサイザーとしてはTeenage EngineeringのPOシリーズよりも小型軽量かもしれませんね。
オーディオアウトがあればチップチューン用に使えたかもしれません。
まあ、分解して線を引き出せば良いのですが。
下のビデオの方はたぶんそれをやっていると思います。

ちなみに分解写真が以下のスレッドにありますが、圧電ブザーの線を引き出すだけなら簡単にできそうです。

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