Maker Fair Tokyo 2016の会場で入手した「Arduboy」を動かしてみました。
これはArduino Leonardo相当のCPUと180mAhのバッテリ、SSD1306 OLEDディスプレイ、圧電ブザー、操作ボタンを組み合わせて携帯ゲーム機にしたものです。
会場での販売価格は5,000円ポッキリでした。
パーツを個別に買ってもそれほど安くはなりませんし、筐体の作りが割合良かったので購入してしまいました。
見かけはゲーム機風ですが、立派にArduino互換機です。
USBコネクタが内蔵されていますのでケーブルをつなぐだけでセットアップ完了です。
もちろん普通にArduino IDEでプログラムを書いて動作させることができます。
開発環境のセットアップなどは下記のページが詳しいです。
【Kickstarter】Arduboyレビュー、インストール手順、面白いゲーム紹介など – t-miyajima blog
ただ、一点注意が必要なのは、「Arduino 1.6.10では動きません」。
コンパイル中に
-fno-fat-lto-objects are supported only with linker plugin.
というエラーが出て止まってしまいます。
(8/19追記:Arduino 1.6.11がリリースされました。1.6.11では問題なく動作します。)
これはArduinoとArduboy用ライブラリの不整合が原因だそうで、Arduino 1.6.9なら問題ありません。
Cannot Compile or Upload an Example Game: cc1.exe: error [SOLVED] – Arduboy / Issues – Community
とりあえず、付属のサンプルなどゲームをいくつか動かしてみました。
■Hello, World!
OLEDに表示させるサンプルです。コードはこちら。
■ブロック崩し
ボタン操作のブロック崩しです。コードはこちら。
■GLOVE
よくできていると評判のゲームです。「Gauntlet」みたいなゲーム、といえば伝わるでしょうか。
コンパイル時のメッセージが
最大28,672バイトのフラッシュメモリのうち、スケッチが28,612バイト(99%)を使っています。
最大2,560バイトのRAMのうち、グローバル変数が1,682バイト(65%)を使っていて、ローカル変数で878バイト使うことができます。
ということですので、詰め込めるだけ詰め込んでいるようですね。
■伊for Arduboy
横スクロールシューティングです。結構たくさんのオブジェクトを画面で動かせるものですね。
コミュニティサイトを見ると、現在27本のゲームがWikiに登録されているようです。
他に、ゲームではないデモもいろいろあり、ドラクエ風のRPGのデモもありました。
[WIP] Arduventure (RPG) – Arduboy / Development – Community
いろいろな作品の紹介が下記の記事にあります。
11 Arduboy Games worth Playing – Retro Gaming Magazine | Retro Gaming Magazine
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