
毎年のことですが、もう1年経ってしまったのか、と思います。
個人的には、一昨年の年末の、母の急逝から、ようやく気持ちとしては少し落ち着いてきたのが今年の後半くらいでした。三回忌も終え、実家の墓の移転(改葬)もようやく目途がついてきました。
仕事上は、コロナ以来初めて、フル在宅勤務をこの半年くらい続けています。もちろん良い面悪い面ありますが、良い面として通勤時間が無くなったのはやはり大きいです。仕事の前に1時間、夜に3時間くらい、その気になればコードを書く時間が取れるようになりました。もっとも、この在宅勤務は一時的なもので、来年はおそらくまた週に何日かは出勤することになりそうです。
しかし、時間が取れるようになったのは有難く、今年は結構、思ったソフトウェアを作ってこれた印象があります。
ものづくり系
2025年の年初に「Pure Dataをやってみよう」と思い立って、この1年は比較的この方面に集中していました。ちなみにその時のこの記事は、なぜかかなり読まれていて、(2025年末までで1460回)、もしかしたら今年一番読まれた記事かもしれません。DSP関連の記事はあまり読まれないことが多いので、意外でした。

この記事を書いた時点で、既にlibpdやhvccに触れていますが、基本的には今年はずっと、この方向性で進めてきました。
これまでにlogue SDK v1版、NTS-1 mkII版、NTS-3 kaoss pad版のexternal generator/オンラインコンパイラ/サンプルのPure Dataパッチをリリースしてきました。年内には間に合いませんでしたが、drumlogue版も近々にリリースしたいと思っています。AIの助けもあり、思っていたよりはだいぶ早く進めることができたと思います。
逆にそれ以外のことはあまりできなかったのですが、これは一つのことに集中していたというよりも、この目的に沿ったタスクだけでもやることが沢山ありすぎて、他のことまで手が回らなかった感じです。ちょっと考えただけでも:
Pure Dataそのものの使い方の勉強、DSPアルゴリズムをPure Dataに落とし込む練習、
hvccの外部ジェネレータの作成方法やhvccの内部構造の調査、
hvccで生成したコードの分析と演算の最適化やメモリ確保方法の調査、
オブジェクトサイズを小さくするための各種コンパイラオプションやgccのコンパイラ拡張の調査、
生成されたELFファイルのメモリ使用量を調べるツールの作成、
hvccをWebから利用するためのWebアプリの作成、
Webアプリ開発用フレームワークや負荷分散寳保の調査、
Webアプリを動作させるためのリバースプロキシ等の使い方、
Webアプリのデプロイを簡単にするためのDockerイメージの作成、
Webアプリを動作させるVPSサーバの価格や仕様の調査と契約、基本的なセットアップ、
Webアプリのページのデザイン、
開発した外部ジェネレータのマニュアル/ドキュメント作成、
サンプル用のPure Dataパッチの開発、
ヘルプページの試作、
Webアプリ解説動画の作成、
などなどがあり、特に調査関連はChatGPTやDevinに大変お世話になりました。最近はGeminiも使っています。
その傍ら、Gumroadで購入ができない・売上が振り込まれないというトラブルがあり、これもSellfyを試して今一つでPayHipに乗り換えたりとか、結構な時間を取られました。ちなみにこの関連の記事も結構読まれました。

その他のトピックとしては、logue SDKのdiscordサーバが立ち上がったのは嬉しい驚きでした。
KORG公式のサポートはGitHubしかなく、それもあまり活発ではなかったのでちょっと将来を心配していましたが、このdiscordサーバの開設によって、KORGがlogue SDKをまだまだサポートしていくつもりがあるのだと感じられたのはとても良かったと思います。
An update on the status of logue-sdk from Korg
byu/xiashj inLogueSDK
同時に、MicroKORG2がファームウェア更新によりlogue SDKをサポートすることになったのにも驚きました。勢いでMicroKORG2を購入してしまいましたが、Pure Data関連のほうがやることが多くて、あまり触る時間が取れていないのがちょっと残念なところです。(なので記事の扉写真だけはMicroKORG2にしました笑)

まあ実はこれ以外にも、「研究用」として購入したものの、使う時間が取れていないハードウェアがいくつかあります・・・。毎年のことではありますが。
英語学習
毎年このタイミングで書いていますが、今年も英語学習は続けていました。QQEnglishは2025年末で690回受講済みです。
会社で受けるTOEIC S&Wは、Speakingは今年も150点でした。Writingは160点なので、まだWritingが優勢です。
QQEnglishですが、教材はREMSを終えてしまったので、今使っているのはトピックカンバセーションとか、新聞記事を読んでのディスカッションとかになっています。
ですが、それ自体はあまり面白い教材ではなくて、もっぱら教材そっちのけで先生とのおしゃべりの時間になっています。教材は1ページしか進まなかった!みたいになりますが、別に教材を進めることに意義は感じておらず、フィリピンの普通の生活のことや、先生の生い立ちや家族の話などをとても興味深く聞いています。(もちろんこちらから、日本の生活の話もします。)
フル在宅勤務になって人と話す時間が減ってきたこともあり、QQEnglishでのおしゃべりが気分転換になっている側面もあります。
とりあえず来年も続けるつもりですが、だいぶフィリピンに親近感が湧いてきているので、そのうち一度行ってみたいなと思っています。
QQEnglish以外では、英発音専門の先生のところでの英語の発音トレーニングも続けています。
ここ最近力を入れているのは、「文の意味に合わせた発音」です。例えば、
・重要なワードが高く、あるいは長く発音され、強調される
・言い直しなど、「同じ内容のところ」が同じ高さで発音される
といったルールがあり、「正しい」だけでなく「理解を助ける」発音方法を学んでいます。日本語でも同じですよね。抑揚や間の取り方などで理解しやすくするのは、発音ができることそのものとはまた別のテクニックです。
題材はNetflixのドラマ(最近は「Chesapeake Shores」)や、私のYouTubeビデオを作るときの台本などで、「こういう内容だから声がこういう高さになっている」「意味がこうだから、ここで高さを下げる(上げる)ことが必要」という具体的な指導が受けられるので大変ためになります。
というわけで英語学習はほぼ生活の一部になっているので、来年も続けていく予定です。英語でのアウトプットも徐々に増やしていきたい気もしていますが、まあ趣味として楽しんでやれるのが一番良い、と思っています。
その他
在宅勤務を契機に、料理を始めました。これまでも時々料理することはあったのですが、在宅勤務になってからは、6時~8時くらいの間に買い物と主菜・副菜を一品ずつ作る、というのをほぼ毎日やっています。食材の値上がりも実感しています・・・。
しかし、料理というのは電子工作並みに面白いですよ。特に野菜は安いですから、100円200円で買える材料でもいろいろな料理が作れます。外食で1000円かそこらで美味しいランチが食べられるのは素晴らしいことではありますが、でも同じ1000円で食材を買ったら数倍、もしからしたら10倍くらいの料理になります。このへん、電子パーツを買い集めて、お店では買えないガジェットを作るのと相通じるものがあるような気がしています。
ちなみに私がよく買う野菜は、今なら白菜、大根、夏ならナス、キュウリ、季節を問わずにキャベツ、さつまいも、ネギ、カボチャ、小松菜、ピーマンあたりでしょうか。
レシピは、YouTubeに「料理研究家」が沢山いますから、自分の好みに合うものを探しましょう。私も暇さえあればレシピをチェックしてブックマークに放り込んでいますが、いまやレシピのブックマークが軽く1500件以上あります。
いままで料理をしたことがない方も、まずは試しに一品チャレンジしてみると世界が広がると思います。
たとえばこれ↓とか、包丁すら使いませんが、美味しい副菜になりますよ。
あと、「え?なんでこれだけでこんな味になるの?」みたいな驚きがあるのも料理の楽しいところです。
これ↓なかなか驚きました。
蘊蓄を語る人がいるのも好きです。蘊蓄といっても、「美味しんぼ」的なやつじゃなくて、食材に対する愛ですね。
2026年の抱負
さて来年ですが、今のhvcc+logue SDK関連でやるべきことがまだ残っています。
まずdrumlogue版の外部ジェネレータ。これは現在進行形です。サンプルのパッチが・・・大きいものが作れてしまうのですが、大きいものを作り出すとそっちで時間がかかってしまいそうなので、サンプルは後回しになるかもしれません。
drumlogueとMicroKORG2はCPUが似通っているようで、外部ジェネレータのMicroKORG2版も技術的には作ることが可能なのですが、実はそれほど需要が無いような気もしています。
それよりも、今プラットホームごとに別のコードになっている外部ジェネレータを、今後の保守性の観点からも、再統合して1つの外部ジェネレータにする必要を感じています。
また、hvccのメイン開発者の方からも、hvcc本体に取り込むことをお誘いを受けているので、できれば外部ジェネレータから標準ジェネレータへの格上げを目指したいですね。もしかしたらその先にPlugDataとの統合もあり得るかもしれません。
現状の延長線上はこんなところですが、できれば来年前半~夏休みくらいまでに片を付けたいところです。
あと、libpdをdrumlogue上で動かしてフルセットのPure Dataを利用可能にすることも、フィージビリティは確認ずみですが、来年後半には状況次第でもう少し本格的に取り組むかもしれません。
drumlogueでのネックは、Pure Dataパッチをどうやって読み込むのか、というところでした。そこへ、偶然ですが、上述のlogue SDKのdiscordで「logue SDKユニットから読み書きできるようにする専用フォルダを用意しては?」みたいな議論が出てきています。もしこのあたりのAPIが整備されるのであれば、drumlogueにPure Dataパッチをコピーしてユニットでロードする、みたいな使い方も実現できるかもしれないと思っています。
あとは、やはりAI、というか「LLMを使ってエージェントまたはそれ以外のAIを作る」というところに関心があります。具体的に何を作るというアイデアはまだありませんが、いろいろ手で触ってみないといけないなあ、と漠然と思っているところです。
そんな感じで2026年も、感覚を頼みに行き当たりばったりで進んでいきたいと思います。

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