Seesaaブログの独自ドメイン運用

このブログは、Seesaaブログを使わせていただいて、独自ドメインで運用しています。

独自ドメインの設定を、備忘録として書いておきます。

要件は以下の通りです。

(1)ブログは、http://blog.boochow.com/ でアクセスする。
(2)http://boochow.com/ は、ブログへ転送する。
(3)存在しないサブドメイン(http://*.boochow.com/)は、http://blog.boochow.com/ へ転送する。

まず、ブログは今後もずっと(1)のドメインで運用したいと思っています。
しかし、boochow.comのドメインの下には、blog以外のサブドメインも、後から付けるかもしれません。
たとえばwww.boochow.comとか。

で、(2)のように、http://boochow.com/にアクセスされた場合は、サブドメインの中で最も代表的なものへ転送する、ないしはその別名とすることになると思います。
たとえば、www.boochow.comが表玄関なら、そこへ転送するか、あるいはhttp://boochow.com/はhttp://www.boochow.com/ の別名扱いにする、という感じですね。

最後の(3)については特に説明の必要は無いでしょう。

上記を実現するための設定ですが、DNSの設定とblogサービスの設定の両方が必要です。

ドメインは、Value-Domainで取得しました。
以前から使っているサービスですので、他のドメイン取得サービスと比較はしていませんが、特に不便なところもありませんでした。
今回の目的に必要充分な機能が提供されています。

Value-Domain側で行った設定は、以下の通りです。

(1)メニュー→「ネームサーバの変更」で、「当サービス標準のネームサーバー(ENOM)」を選択する。
(2)メニュー→「DNSレコード/URL転送の変更」で、以下のように設定する。
dns2.jpg

これは1行目が要件(1)、2行目が要件(2)、3行目が要件(3)に対応しています。

次に、Seesaaブログ側での設定です。
こちらは、自分のSeesaaブログのFQDNと、対応させたい独自ドメインのFQDNを投入して保存させるだけです。

dns1.jpg

結果が反映されて独自ドメインで運用できるようになるまで、数時間程度かかりました。

以下、もう少し細かい解説です。

まず、ネームサーバの変更でENOMを選択すると、eNom社のドメイン管理サービスを使うことになります。
eNom社のサービスでは、URL転送のメニューがあります。
Value-DomainのDNSサーバはこのサービスを提供していませんので、今回の設定のためにはeNom社のサービスを利用する必要があります。

DNSの設定を行うと、eNom社のDNSサーバにblog.boochow.comはc.seesaa.netの別名であることが登録されます。
eNomのDNSサーバはdns1.name-services.com(数字は1〜5)になっていますので、この設定を行った後でnslookupなどでserverを上記に指定して、blog.boochow.comの名前解決をしてみれば、設定の確認ができます。

% nslookup
> server dns1.name-services.com
Default server: dns1.name-services.com
Address: 98.124.192.1#53
> blog.boochow.com
Server: dns1.name-services.com
Address: 98.124.192.1#53

blog.boochow.com canonical name = c.seesaa.net.
> exit

こんな感じですね。

で、blog.boochow.comはc.seesaa.netの別名(Canonical Name)となりますので、DNSクエリの結果はc.seesaa.netのアドレスが返ってきます。
(cって、たぶんcnameのcなんでしょうね。)

ブラウザはc.seesaa.netがblog.boochow.comだと思って、サーバへアクセスします。
HTTPには、ブラウザがアクセスしたいURLをサーバへ通知するヘッダがありますので、サーバ c.seesaa.netはそのヘッダを見て、blog.boochow.comに対応するコンテンツを返します。

もちろん、対応するコンテンツが何なのか、あらかじめ設定が必要ですので、Seesaaブログ側に「どんなFQDNで呼び出されるのか」を設定したわけですね。

ちなみにURL転送を指定したドメインについては、eNom社のサーバのアドレスが戻ってくるようです。
いったんeNom社のWebサーバへアクセスさせ、そこから転送先のURLへリダイレクトしているのでしょう。

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