今日も電車の中で、iPadに入れた「Cocoa Fundamentals Guide」を読んでいました。
眠気と闘いながらですが…。
Cocoaの概要を読み終え、今はObjective-Cの概要を読んでいるところです。
CocoaってNeXTStepが改名したものだったんですね。
昔、NeXTのCubeが発売された頃、私はちょうど大学生でした。
30台くらいのNeXTが部屋に並んでいたのを遠目に見た記憶があります。
残念ながらNeXTStepを使う機会はこれまでありませんでした。
OpenStepになったり、PCに移植されたり、という経緯も、そういえばそういうニュースを見て、使ってみようかなと思ったけれども結局は手を出さずじまいで。
Objective-Cは全く初めてですが、記法を見ていると好感を持ちました。
Smalltalkっぽい書き方なのが、けっこう好きです。
Cと同居しているというのが、なんだか不思議な感じですが。
私はSmalltalk-80でオブジェクト指向言語を学びました。
学生の頃、Macintosh Plusを使っていましたが、当時Appleのデベロッパの会員になると、書籍やツールを安く買えるという制度があり、それを利用してMacに移植されたSmalltalkを、たぶん50ドルだか100ドルだかで入手したのです。
それを使って、Smalltalk-80の入門書を読みながら、一通りの文法を文法を覚えました。
Macに移植されたSmalltalkは、かろうじて動くという代物で、本当に小さなプログラムしか書けませんでしたが、サンプルを動かし、そのソースコードを読むことが、けっこう勉強になりました。
その知識は卒論のとき役に立って、Sunの上で、ちゃんとしたSmalltalkを使って、10,000行程度のCADシステムを開発できました。
三次元の点、線、面、立方体、といった幾何学要素から、ソリッドモデル、マウスで操作する図形入力ツール、ソリッドモデルの編集機能、三次元モデルの表示機能、といったものを全部自分で書きました。
冬の夜にカップラーメンとモスバーガーを買い込んで研究室に泊まり込み、明け方までコーディングをしていた、あの夜の大学の空気を今でも覚えています。
まあ、今ではもうできないですね。
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