Arduino UNO R4 minimaを触ってみた

ルネサスは昨年Arduinoに出資しており、Arduino UNOの新型ボードには従来のAVRに代わってルネサスのチップが搭載されています。

このArduino UNO R4 minimaを無料でもらえるキャンペーンをルネサスが実施していたので、参加してみました。(現時点で、このキャンペーンはボード在庫が無くなったということで終了になっています。)

キャンペーンはUNO R4 minimaとUSB-Cケーブルが提供され、チュートリアル動画を見ながらIDEのインストールからLチカまでを体験するというものです。プログラミングも含めて全くの初心者でも大丈夫なように構成されていました。視聴後、アンケートに答えることで送付されたボードがそのままもらえます。

ボードの裏面はプラスチックカバーが付いています。

このUNO R4と、以前のAVRベースのUNO R3では、MCUのスペックは完全な別物ですが、差分は概ねArduinoのライブラリがソフトウェア的に吸収してくれます。

さらに、

・RAM/フラッシュ容量の増大(32KB/256KB)
・Cortex-m4コア搭載、動作クロックアップ(48MHz)
・DAC搭載、CAN、USB-HID対応
・入力信号増幅に使えるオペアンプ内蔵

といった機能向上が図られています。

これらの追加機能は、搭載されているチップRA4M1によるものです。このチップ及びUNO R4についての解説は、今月号のトランジスタ技術に詳しく解説されています。

DAC搭載ということで、もしかしたらボード単体でシンセサイザが作れるかな? と妄想したのですが、DACは12ビットで、変換時間が最大30μsecなのでサンプリングレートは32KHzが最大、ということになります。ちょっと物足りないですが、PWMよりは高音質が望めるかもしれません。

他には、USB-HIDがライブラリで提供されているので、マウスやキーボードをUNO R4で作ることができます。最近はキーボードを自作するのが流行っているようですが、それもこのUNO R4で行えるかもしれませんね。個人的にはUSB-MIDIが実装できるかどうかに興味があります。

まだ技術的なところはほとんど調査していないのですが、せっかく入手したボードなのでいろいろいじってみたいと思います。

コメント