コロナウイルスのお陰で在宅ワーク爆増中の昨今ですが、ヤマハのBluetoothスピーカーフォン「YVC-200」のジャンク品を入手したので、修理してみました。BluetoothやUSBで接続できるマイク付きスピーカーで、エコーキャンセラーやノイズリダクションを搭載し、音量もあるのでビジネス用の電話会議装置として評価が高いようです。
筐体はゴム足をはがすとネジがある、よくある構造です。
カバーを開けたところです。中央のMCUはSTM32F302VBT6です。MCUのちょうど裏側には、MicroChip社のBluetoothモジュールが取り付けられていました。他に演算できそうなチップは見当たらないので、音声の信号処理はこのMCUでこなしているようです。STM32F302VBT6は72MHz動作のCortex-M4で、FPUやDSP命令を内蔵しています。
操作パネルへつながるリボンケーブルを外すと、基板を裏返すことができます。
故障の原因は、MicroUSBのコネクタがはがれていたことでした。
ケーブルを挿した状態で落とすなどして、無理な力が加わったためと思われます。
幸い基板側の断線は無かったので、ちょっと苦労しましたがハンダ付けし直して、瞬間接着剤で補強して何とか使えるようにしました。
USBコネクタは基板にハンダ付けで留められているだけなので、機械的にはちょっと弱いといえば弱いのですが、本体は軽いので、単に落としたのではなく、よっぽど激しくぶつけたのではないかと思います。
ちなみにこのスピーカーフォン、個人で手を出すにはちょっと高価ですが、さすがに音質も良く接続も安定しており、高評価なのも頷ける製品でした。絶対的な音量に比べて声が非常に聞き取りやすいと思います。ジャンクで超安価に入手できたのはラッキーでした。
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