microKORG2が届いたので、試しに既存のものからfreeverbをビルドしてみました。
API仕様を見る限り、オシレータは少々面倒そうなので、まずはfreeverbを選びましたが、拍子抜けするほどあっさり動きました。
logue SDKのmicroKORG2でのテスト。まずはfreeverbを移植してみました。割と簡単に動きました。 pic.twitter.com/6HvpLGDtUW
— boochowp (@boochowp) October 13, 2025
microKORG2版のコードは、専用のブランチを作ってあります。バイナリはリリースページにあります。
NTS-1 mkII版を起点にしましたが、microKORG2版での差分は以下の通りです。
・Makefileの入れ替え
単にdummy-revfx/Makefileをコピーして来ました。
・config.mkの編集
ソースコードのリストが入る変数名が、UCSRC/UCXXSRCから”U”が落ちて、CSRC/CXXSRCになっています。また、dummy-revfx/config.mkではリンクするライブラリに-lcが追加されていたので、一応追加しておきました。
・ヘッダファイルの入れ替え
SDKのヘッダファイル構成が若干変更にあっているようで、これもdummy-revfx/のファイルを見て修正しました。C++関連のヘッダファイルには、実際には使わないものもあるかもしれませんが、精査はしていません。
・header.cの修正
インクルードするヘッダファイルに変更があります。
ヘッダ構造体に、ドキュメントには記載がないnum_presetsというフィールドがあります。このフィールドはdrumlogueには存在していましたが、NTS-1 mkII/NTS-3では削られていました。
利用できるパラメータの個数に変更があります(11個→8個)。
APIがほぼ同じなので、移植と言っても作業はこの程度で、設定変更と言ってもいいくらいの作業内容です。おそらくMODとDELAYについてもほぼ同様ではないかと思います。
オシレータについてはもっと手間がかかりそうなので、現在進行中のタスクを片付けたら試してみようと思います。
現状の疑問点は
・unit_revfx.hには
/** Exposed parameters with fixed/direct UI controls. */
enum {
k_unit_revfx_fixed_param_time = 0,
k_unit_revfx_fixed_param_depth,
k_unit_revfx_fixed_param_mix,
k_num_unit_revfx_fixed_param_id
};
#define UNIT_REVFX_MAX_PARAM_COUNT (8)
という記載があるが、実際にはfixedなパラメータに紐づいたデファクトの挙動(特定のノブから操作できるとか)は無さそう
・presetが使えるのか
サンプルのコードを見ても、APIはあるようなのですが利用例はありません。microKORG2のユーザーインタフェースから考えても、どう使うのかちょっと見当が付きません。
といったあたりです。そのうち公式discordのほうに質問を投げてみようかと思います。


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