ときどき書いている、Gumroadが売り上げを振り込んでくれない件、まだ続いています。PayPal経由での振り込みのサービスが復活して、状況は以前と同じにもどったはずなのに、なぜか私への振り込みはまだ再開されていません。問い合わせてもチャットボットが「人間の担当者にエスカレーションしました」というだけで、まったく音沙汰がありません。
そんな状況なので、今後はGumroadからは距離を取ることにしました。これまで、無料のソフトウェアの一部はGumroad上のページを公式のURLにしていたのですが、それらの公式URLをこのサイトの固定ページに変更します。また、固定ページから販売サービスへのリンクは、Gumroadではなく先月利用を始めたSellfyにします。
移行にあたっては、Gumroadのページと似た感じの表示になるテンプレートをChatGPTで作成しました。各ソフトウェアの個別のページは、このテンプレートで作った固定ページで作ります。WordPressの固定ページにGumroadの商品ページの説明テキストをコピペして、Sellfyの販売ボタンのコードを埋め込めば、大体Gumroadの代わりになるページが作れるようにしています。一覧ページは、WordPressのContent Viewsプラグインを使っています。こちらは定番ですね。
テンプレートの作成を除くと、全プロダクトをGumroadからWordPress固定ページへ移す作業は2時間程度で済みました。現状、たかだか10個あまりのプロダクトしか無いので、大した作業ではありません。なおもともと、有料のソフトウェアはGumroadではなくこのサイトのURLを公式URLにしていましたが、こちらもテンプレートに合わせて少し修正しました。
テンプレートの作成は、さきほど書いたように生成AI(主にChatGPT)のお世話になりました。
5年ほど前に最初にこのサイトで商品ページを作ったときは、テンプレートを作るのは面倒で挫折したのですが、今はChatGPTに頼めばデザインの細かい調整なども含めてやってくれますので、作成作業は数時間で済みました。WordPressのテンプレートはPHPとCSSを使うのですが、本質的にはデザインの調整がメインなので、ChatGPTでも十分このタスクをこなすことができます。
こんなプロンプトで始めて、
出てきたものにあれこれ注文を加えて、最終的にできたもの(使用例)がこちらです。(画像リンクが入っていますので、そのままのご利用はお控えください。)
最近のCursorとかDevinとかを使いこなしている方から見れば、初歩の初歩という感じでしょうけれど、便利ですね。
こんな感じでGumroadへの依存度を徐々に下げていく予定です。
Gumroadがコケるまでは、最近の無料/Pay What You Wantのソフトウェアについては、ページを作るのをさぼってGumroadのページで済ませていました。その大きな理由は、いずれにせよGumroadのページを作らなくてはならないので、このサイトのページを作るのは2度手間になる、というものでした。
しかし、今回Sellfyでもサイトを作成して思ったのは、プラットフォームを移行するのは面倒だということです。ならば今後また移行する場合に備えて、ソフトウェア配布のサイトは1か所に集約したほうが良いと考えました。そして、移行の可能性を考えるなら、集約先は外部のプラットフォームではなく、自分のサイトにせざるを得ません。
そういう意味では、Sellfyもストアページのサービスがあって、一覧ページを自分のドメインの下に置いたりすることも可能なのですが、利用は見送りました。結局のところ、Sellfyだって将来どうなるかは分かりませんので、今は良さそうでもやはり依存しないほうが良い、と思っています。
GitHubにコードとバイナリを置いているものについては、まだどうするか考え中です。Microsoftの下にあるGitHubが無くなる可能性は低いと思いますが、一般のユーザにはGitHubのReleasesページからダウンロードするって結構ハードルが高いようです。なので、SellfyのFreebieサービスを使うのもアリかなあと思っています。現在は、試しにFreeverbを置いてみています。
こんな感じで、外部のプラットフォームから自分のサイトへ回帰しつつあるのですが、これはある意味、自前のブログの運用に似ているかもしれません。
かつては、サーバを借りてドメインを取ってWordPressを入れてアフィリエイトブログ、なんていうのが流行っていた時代もありました。しかしその後Medium、Qiita、Cakes、Note、Zennなどブログに取って代わるサービスが現れ、テキストサイトの主流はほぼそちらに切り替わっています。
そして、この中でCakesは既にサービスを終了しています。サービスが終了する際に、コンテンツを他のサービスに引き継げるのかというと、それもまたプラットフォームに依存します。
私が外部のプラットフォームを使わずにこのブログの運用を続けているのは、結局外部のプラットフォームの継続性をあまり信用していないからです。特に、今回も生成AIのお世話になりましたが、生成AIの技術が今後5年くらいで既存のサービスをどう変えてしまうのか、予測がつきません。
生成AIのパワーを使って、なるべく外部のプラットフォームへの依存度を下げていく、というのが今後数年間、なんとなく意識しておくことなのかなあと思っています。
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