
AmazonでDSO-TC3というポケットオシロスコープを見かけて買ってみました。FNIRSIという中国のメーカーの製品で、よくあるマイコン+小さい液晶画面の簡易オシロスコープです。
ネットで調べてみると、この製品は3年くらい前から販売されているようです。ほぼ同じと思われる製品がほかにもいくつかのメーカーから出ていて、カラーリングやプローブの有無など、スペックと価格が微妙に違っています。今回買ったものはP6100という安価なプローブが1つ付属していて、値段はセールで7,019円でした。

私はポケットオシロとしては、既にSeeedのDSO203という10年くらい前の製品を持っています。これは2チャンネルの測定が可能な製品で、他に信号発生器の機能があります。
DSO-TC3は測定は1チャンネルで、他に信号発生器、トランジスタ/ダイオード/抵抗/コンデンサ等のテスト・測定、電圧測定、IrDA信号のデコードなどの機能があります(詳しくは上の記事参照)。IrDAはスクリーンの右に受光部が内蔵されていて、本体だけで信号を確認できます。マイナーな機能ですが便利といえば便利です。どうせならUARTやI2Cがデコードできればもっと便利でしたが・・・。

オシロスコープの機能については、DSO203と比べると画面のリフレッシュレートが早い感じがします。DSO203が3~5fpsくらいな感じなのに対し、DSO-TC3は10fpsくらいありそうです。また、DSO203にはなかったスタンドが使いやすくて好印象です。
Amazonで7000円ちょいくらいだったDSO-TC3というオシロ。500KHzまでなので音声以外にはちょっと物足りないですが、起動が早くてちょっと波形を見るには便利です。 pic.twitter.com/ZWaWLgfnLS
— boochowp (@boochowp) April 11, 2026
スペック的には帯域は500KHzまで、タイムベースは1μsec~10sec、レンジは10mV~10V/div、となっています。500KHzの矩形波を入力してみたところこんな感じでした。オーディオレートの信号を見るには問題ないですね。また、DSO203で設定できるのは200μsec~1sec/20mV~10Vでしたので、少し設定範囲が広がっています。

電源を入れてすぐ動くのも良いですし(設定でLOGOをOFFにすると、電源ONで即、メニューが出るようになります)、大きさも小さすぎず大きすぎず、性能もそこそこということで入門用には結構おすすめできそうな気がします。
一点だけひっかかるのは、プローブに関する説明がマニュアルに一切無いことです。(本体の日本語マニュアルはメーカーサイトからダウンロードできます。)
これはプローブが本体とは独立に販売されているためかもしれません。(セット販売はありますが、あくまでセットであり一体の製品ではないようです。)
初めてオシロを使う人にはプローブはあまり馴染みがないと思うので、そこがもう少し親切であればと思います。
ということで、プローブの組み立て方法と構成方法を撮影してみました。
プローブはアースリードが外れていれば取り付け、同軸コネクタにミニ同軸コネクタ(MCXコネクタという名称らしい)の変換アダプタを取り付けます。
DSO-TC3と一緒に購入できるプローブは、単独の製品で初心者向けの説明が無いので、プローブの組み立て方のビデオを作りました。こういうところが意外と壁になったりするものです・・・ pic.twitter.com/15jCS4VdzF
— boochowp (@boochowp) April 12, 2026
プローブの校正は、あまり気にしなくてもよいかもしれません。行うのであれば、プローブを10Xにセットし、矩形波の信号源に接続して、トリムコンデンサを回して表示波形が矩形波になるポイントに合わせます。これは要は高周波成分が適正な量になるように調整しているわけです。
ついでに校正方法の説明ビデオ。矩形波を入力して矩形波がきれいに表示されるように調整します。プローブは10Xにセットする必要があります。矩形波の信号は、付属のミノムシクリップ型のケーブルを本体の真ん中のコネクタ(「DDS」と表示されているコネクタ)に接続すると1KHzの方形波が得られるので、ミノムシクリップとプローブを接続します。 pic.twitter.com/ZXg7lnz4yb
— boochowp (@boochowp) April 12, 2026

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