Mutable InstrumentsのオシレータをKorg NTS-1で動かす


Mutable Instrumentsはユーロラック・モジュールシンセサイザーの有名なメーカーですが、製品のソフトウェア・ハードウェアをオープンソースで公開しており、その中のPlaitsというモジュールのオシレータ部分はlogue SDKにも移植されています。

Korg Prologue Gets Free Oscillators From Mutable Instruments Plaits – Synthtopia
GitHub - peterall/eurorack-prologue: Eurorack Oscillators for Korg prologue, minilogue xd and Nu:tekt NTS-1
Eurorack Oscillators for Korg prologue, minilogue xd and Nu:tekt NTS-1 - peterall/eurorack-prologue

NTS-1用にビルドされたものも配布されているのですが、実際に動かしてみるとちょっと使い方が良く分からなかったので放置していました。
ところが、minilogue xdを入手したのでminilogue xd用のものも試してみたところ、NTS-1用とは違い普通に使いやすいオシレータでした。

どうもNTS-1用はバグがあるようなので、ソースコードを眺めてみたところ、バッファにサンプルを書き込んでいるところでバッファ末尾に達する前に終了してしまう箇所があったので、そこを書き換えたら無事NTS-1でも動作するようになりました。
(追記:現在はこのバグは修正されています。ビルド済みバイナリはリリースページからダウンロードできます。)

修正はプルリクエストを出してありますが、とりあえず私の手元でビルドしたNTS-1用のバイナリを以下に置いておきます。

eurorack_nutekt-digital

NTS-1上で動作しているものを、Lissa delayと組み合わせて波形を可視化してみました。
オシレータは複数あるのですが、どれも複雑に変化する波形を生成しており、人気があるのも納得です。

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