Arduino(10) aitendoの激安キャラクタ液晶をArduino Pro Mini(3.3V)に接続

Arduino Pro MiniへSPI TFT LCDが割とあっさり接続できたので、ついでに買い置きしてあったaitendoのキャラクタ液晶「SPLC792-I2C-M」も接続してみました。

この液晶モジュールは8×8ドットのキャラクタを16字×2行で表示できるものです。
インタフェースはI2Cで、バックライトはLEDです。
価格が50% OFFとなっており、375円(税別)と激安です。
3.3V専用なので、Arduino UNOからはちょっと使いにくいですが、3.3V動作のPro Miniなら問題ありません。

というわけでさっそくピンヘッダを取り付けます。
ジャンパピンが2つ(写真の青い部品)ありますが、これで表示の向きを指定できます。

arduino10-01.jpg

接続は以下のようになります。
電源ラインを除けば、Arduinoの信号線で使うのはI2CのためのA4、A5だけです。
なお電源は、Arduinoに接続したUSBシリアルアダプタが供給する想定です。
また、バックライト(BL+端子)は、100Ωの抵抗を入れて3.3Vに接続しました。
明るさ的にはこれで室内なら十分だと思います。

Arduino Pro MiniのA4、A5端子にはピンヘッダを付けてしまいましたので、接続にブレッドボード用のオス-オス型のジャンパケーブルは使えません。
ブレッドボード側にもピンヘッダを挿して、ピンヘッダ間を接続するメス型コネクタ(デュポンコネクタとかQIコネクタといいます)が両端に付いたワイヤを使います。

arduino10-04.png

(参考→aitendoのI2C低電圧キャラクタ液晶モジュールをArduino Pro Mini(3.3V)で駆動(配線編) – M.C.P.C. (Mamesibori Creation Plus Communication)

ライブラリは先人が作られたものをありがたく使わせていただきました。

I2C液晶のArduinoライブラリ – ST7032 | オレ工房

他のライブラリ同様、ZIPファイルをIDEに取り込めば、スケッチ例も自動的に追加されます。

無事動作確認ができたところで、一応何か作ってみようということで、ありがちですが手元にあったDHT11センサモジュールを使って、温度湿度計を作ってみました。

arduino10-02.jpg

aitendoの商品ページからリンクされているLCDコントローラ(SPLC792A)の仕様書を見ていたら、キャラクタROMにはカタカナも含まれていることが分かったので、カタカナ表示させてみました。
文字コード表を下に引用しておきます。

splc792a.png

使った温度湿度センサモジュールは、よく見かけるDHT11というセンサを使用した、中国Keyes社のKY-015という型番のものです。

arduino10-07.jpg

DHT11をArduinoから使用するためのソフトウェアは、例によってAdafruit製のライブラリがあります。

adafruit/DHT-sensor-library · GitHub

配線は以下の通りです。
(KY-015用の配線です。DHT11を直接接続する場合は配線が異なりますのでご注意ください。)

arduino10-05.png

スケッチファイルも一応アップロードしておきます。

#include <Wire.h>
#include <ST7032.h>
#include <DHT.h>

#define DHTTYPE DHT11
#define DHTPIN 2

ST7032 lcd;
DHT dht(DHTPIN, DHTTYPE);
char str1[14] = {' ',' ',' ',' ',' ',0xdf,'C',' ','/',' ',' ',' ','%',0};
char str2[10] = {' ',' ',0xcc,0xb6,0xb2,0xbc,0xbd,0xb3,0x3a,0};

void setup() {
 lcd.begin(16, 2);
 lcd.setContrast(40);
 lcd.setCursor(0, 0);
 lcd.print(str1);
 lcd.setCursor(0, 1);
 lcd.print(str2);
 
 dht.begin();
}

void loop() {
 delay(2000);
 float h = dht.readHumidity();
 float t = dht.readTemperature();
 if (isnan(h) || isnan(t)) {
   Serial.println("Failed to read from DHT sensor!");
   return;
 }
 float discomfort = 0.81 * t + 0.01 * h * (0.99 * t - 14.3) +46.3;

 lcd.setCursor(3, 0);
 lcd.print(t,0);
 lcd.setCursor(10, 0);
 lcd.print(h,0);
 lcd.setCursor(10, 1);
 lcd.print(discomfort,1);
}

余談ですが、今回使用したセンサモジュールは、中国の通販サイトaliexpressから、Keyes社のモジュール全部入りセットで入手しました。
購入価格は$17(送料無料)でしたので、1モジュール当たり50円強ということになります。

Keyes社のモジュールの一覧は以下のサイトなどで見ることができます。

Arduino 37 sensors – TkkrLab
Advanced Sensors Kit for Arduino – LinkSprite Playgound

届いたものはこんな感じで、全てのモジュールがジップロックの袋に無造作に袋詰めされていました。

arduino10-06.jpg

ホール素子モジュールなどは重複気味ですし、ただのLEDとか、磁気に反応するリードスイッチや傾くと接続する水銀スイッチなどの懐かしいデバイスが多く、ジャイロやI2Cデバイスのような最近のものは入っていませんので、お買い得かといえば迷うところではあります。
しかしロータリーエンコーダやリレー、レーザー、ジョイスティックなど、それなりに使えそうなものもあり、自分で情報を調べて使うことができる人には便利かもしれません。

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